タッパンジーブリッジのクレーン事故

私の住むNY州ロックランド郡は、マンハッタンの西側を流れるハドソン川を北上したところに位置します。

ロックランド郡はハドソン川の西側に面して、逆の東側にはウエストチェスター郡があるのですが、ちょうどその二つの郡を結ぶように、タッパンジーブリッジという大きな橋がハドソン川にかかっています。

橋はハイウェイ直結の自動車専用の有料道路です。
ちょっとググったウィキペディア情報では、橋の全長は5km弱。
東京のレインボーブリッジの約6倍、明石大橋よりもまだ少し長い。ブルックリンブリッジの3倍近く、というなかなか長い橋なのですが、、、


今日のお昼時、この橋の全車線を完全に遮断する大きな事故が起きたから、さあ大変。
このあたりのニュースはこの事故の話題でもちきりでした。


御年60のこの橋。
老朽化の問題から、新たな橋のかけかえをするために大規模な工事が行われています。
新しい橋がかかるのは現在の橋のすぐ北側。今日の事故ではその新しい橋の上に設置されていた作業用の大型クレーンが真横になぎ倒されて(原因は究明中らしい)、現行の橋へ倒れ掛かり車線をふさぎ橋の一部が破壊されたもよう。


約5kmの橋がかかるくらいなので、ハドソン川は大きいです。
これだけの川幅にかかっている橋の数は限られており、このタッパンジーブリッジが通行不可能になると、30kmくらい南のNYCマンハッタンにかかるワシントンブリッジへ、または35kmくらい北のベアマウンテンブリッジまで長ーい回り道をしなければハドソン川を渡ることができません。

奇跡的にも死者が出ず軽いケガを負った人が数人ですんだようで、橋の通行もいまはほとんどの路線が復旧したようですが、今日の午後はロックランド郡を横断し橋につづくハイウェイも全面通行止めになっていたので多くのドライバー、通勤通学の交通に大きな影響がでていたようです。

NYCの街中は別として... アメリカはほとんどが本当に完全な車社会。ハイウェイもたくさん通っているし、ほとんどが無料。
でも今回のように幹線が一本ふさがると、走る自家用車の数も多いぶん大渋滞の長い回り道を余儀なくされます。

それを解消するためにも、事故が起きてしまった新タッパンジーブリッジの建設が今後は安全にスムーズに進み、新しい橋が便利な交通手段となってくれるといいな、と思っています。


追記:
今日の事故のことを知ったのは、いつものミュージアムボランティアのランチタイム中でした。いっしょにいたボランティアメンバー兼生きるアーカイブ(町の生き字引)であるジャックは、この橋が窓から見えるリバーサイドの自宅に生まれた時から住んでいます。
60年前、いまのタッパンジーブリッジが出来上がっていく様子も自宅から見とどけ、そして今回の2代目ブリッジの建設も楽しみに眺めていたところ。
何十年も後、私も「2代目建設のときには事故があったよね...」なんて、懐かしく思い出すような日がくるのかな~。




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コメント

  1. 昨日は、ご飯ごちそうになろうと、お友達の家に向かう途中で橋が開通したので、そこから引き返して帰宅しました笑
    クレーンの残骸はきれいに片づけられてましたが、つぶされた橋の欄干が生々しかったです・・汗 
    レインボーブリッジの6倍もあるのですね。日本から来た友人が、タッパンジー渡るとき興奮してた理由がわかりました笑

    返信削除
    返信
    1. kawamukoさん、ご無事でなによりです!
      大きな事故ではありますが、人の被害が少なくすんでよかったですよね。これからは更に安全に作業を続けてもらいたいものです。。。
      タッパンジーブリッジは長い!私も今回プチリサーチして(ウィキですが(笑))そんなに長かったのかと思いました。
      デルタ地帯の市内をいくつも流れる川に無数に橋がかかる広島の感覚とは全く異なる橋環境です!

      削除

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