雰囲気いいかんじ♪古い工場施設GARNER ARTS CENTERのアートフェスティバル
すでに先週末の話になりますが、
地元ロックランド郡内にある、GARNER ARTS CENTERのアートフェスティバルに行ってきました。
レンガ造りの古い建物が何棟も並ぶこの場所は、18世紀に工業団地として建設された施設です。
その後20世紀の終わりまで、廃業、ビジネスオーナーの入れ替わり等を経ながら、製粉・紡績・縫製・印刷などの工業&産業コンビナートに利用されてきました。
ここで製造された製品は、すぐそばのハドソン川で船に積まれ⇒下流のマンハッタンへ輸送されていたそうです。
そんな立地条件からハドソン川沿いのこのあたりにはこのような工場が並び、一時はNYCの産業や商業を支える工業地帯として栄えていたたのだそうです。
しかし、時代の移り変わりとともにそのような施設も衰退・廃業し、
今世紀に入り、この古い施設一帯がアートセンターとして利用されるようになったのです。
・・・が、再びしかし、2011年のハリケーン「アイリーン」で敷地内を流れるクリークが大氾濫し施設が使えなくなるほどダメージを受けてしまい、アートセンターは一時閉鎖されました。
長い修復を経て翌年2012年にアートセンターが再開。
残念ながらハリケーンダメージで廃屋となってしまった建物もありますが、その後も敷地内の施設が徐々に復活して行き、今回のアートフェスティバルが再開後初めての大きなイベントととして開催されたのでした。
もともと工業用施設だったため、各建物には小さな部屋、大きな部屋、色んな形の部屋が存在します。
アーティスト達は、その部屋をレンタルスペースとして借りることができ、そこを制作用のスタジオ・アトリエとしたり、またアーティストによってはスタジオ兼教室として生徒を集めここでレッスンを行ったりもしています。
今回のアートフェスティバルでは、そんなアーティスト達の制作場所がオープンスタジオとして開放され、アーティスト在中のもと作品の展示も行われており、
私達のような来場者は作品を楽しむ他にも、アーティストと会って話すことができたりスタジオの様子を覗いてみることができました。
アートフェスティバルの写真をたくさん撮ったほんのごく一部ですが、紹介します♪
建物の中の廊下。右側に並ぶドアを開ければ、各アーティストのスタジオです。
アート作品のよく似合う、雰囲気のある古い建物が素敵です♪
ペインティング、ドローイングの絵画や彫刻のほか、ここで制作される作品はさまざまです。
インドネシアのバティックのようなろうけつ染めで制作する染色アーティストのスタジオ
木材とメタル素材で、家具をつくるアーティストのスペース
舞台やドラマなどの衣装も手掛けているという、テーラー(仕立て屋さん)のアトリエも。古いシンガーミシンが使われていました♪
窯といっしょに大きな作品がならぶセラミックアーティストのスタジオ
その他、ガラス細工やメタル作品を作るアーティスト、フォトグラファーなど様々です。
大きなペインティングが並ぶ広~いギャラリースペース。大きなインスタレーションなども。
ここロックランド郡の学生(中学生や高校生)の作品が展示されたギャラリーもありました。
屋外にはスカルプチャーガーデンも。
緑や自然に囲まれた中の、こんなストーンスカルプチャー達はなんだか楽しくなる癒しの作品です♪
アートセンターを拠点にするミュージックスクールの若い生徒達の演奏を聞きながらランチ。
ソースやトッピングが選べるホットドッグ(私はチリソース♪)と、カレージンジャー味のピクルスをつまみながらビールです。
トラディショナルな風景&人物の西洋画アートもありながら、ポップだったり、「これは何を意味しているのか...」とちょっと難解でコンセプチュアルな現代アートもあり。
もともと、とくにテキスタイル工場として発展してきたこの施設、
織物・詩集・染色・ステッチ・デコレーションなどが施された布地のアート作品も多数展示されていました。
こちらの大きなギャラリーでは、スカルプチャーや編地作品のインスタレーション展示とともに、
カフェも設置され、ゆっくり一息しながらミュージシャンの生演奏を楽しむことができるスペースになっていました。その周りにはアクセサリーや木工品や陶芸などの物販ブースも。
建物の素材と雰囲気がぴったりで、賑やかだけど落ち着く、しばらくここでゆっくりしたい...そんなギャラリーでした。
またとあるギャラリーで、この絵好き~♪と眺めていて気になった、別の部屋へ続く入口を入ってみると、
こっちにも生演奏を聞きながらゆったりできるスペースが。
ここはヨガ&メディテーショングループのスタジオスペースだったようで、
レンズ豆のカレー&サラダ&フルーツ&パン、のビーガンプレートが寄付金制(お支払いはおいくらでもお任せします)価格で配られていました。
さっきのホットドッグとピクルスとビールは何のことやら... ここでもごはん食べました、美味しそうだったので(笑) ちゃんと寄付金もしましたよ。。。
こんなかんじで、もっともっとたくさん、紹介しきれない色んなアーティストの作品を楽しみ、その制作の様子も楽しんだアートセンターでの一日でした♪
アートを見る楽しみもさることながら、、、
「錆鉄&廃材フェチ」な私としては、この建物自体にもとってもワクワクした一日でした。
こんな雰囲気の場所で制作に励むことができたらステキだなぁ~♪と、
アーティストでもないのに夢を膨らませながら。。。
今週末は、ロックランド郡からハドソン川を渡った向こう岸、Peekskillでもこのようなオープンスタジオのアートフェスティバルが開催されるようです。
Peekskillにはコンテンポラリーアートセンターもあるようなので、そっちにも行ってみようかと思います。
NYCから少し離れたこのあたり「ハドソンバレー」は、実はアート&歴史サイトがたくさん♪
この夏休みの時間を利用して、今まで行ったことのない僻地(ハドソンバレー)文化スポット巡りなんて楽しそ♪と思っています。
心を込めて綴ります
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Harverstrawって、DMVしか行ったことなかったんですが(笑)、こんなアートな街があるのですねー!
返信削除東京でも、昔、芝浦の倉庫地帯が、お洒落なギャラリーやライブハウスになって流行ったことがありますが、Harverstarawもそういう再開発なのかな・・?
この地域、これからも目が離せませんねー。
そうなんですよ♪この夏休みには、ここ僻地の(笑)いろんなアートスポットに足を運んでみようと思っています!
削除このアートセンターでは以前LLAMAがガラス細工の教室に通ったことがあったとか、趣味の写真を撮りに行ったとか...で話には聞いていてずっと気に入ったいました。
素敵なところだったので、LLAMAも私も「ここレンタルしたい!」気持ちばかり募っていったのでした(笑)