"Sing for Hope"NYCで開催中、お友達の作品が展示されているピアノのアートイベント

早ければ10月の下旬から、そして遅ければ4月になっても雪が舞うような「寒い季節」が長いNYなので、
夏は貴重な活動時期です。

各種フェスティバルや屋外イベントも、この夏休み時期に合わせて各所で開催されます。

アートイベントもしかり。

ただいま、NY市内で開催中のSing for Hope ピアノイベントを見に行ってきました。

行先はハーレムのMarcus Garvey Park。
124stストリート側に面する公園入口すぐ傍に、美しくペイントされたアップライトピアノが置かれています。


このピアノ、今回のイベントのためにアーティストによってペイントが施され設置されているのですが、

実は、これをデザイン&ペイントしたのが私のお友達、Yukiさん。
渡米してすぐの1セメスター目、同じコミカレに通っていたご縁で知り合った留学生友達です。

その後彼女はブルックリンへ引っ越し、学校もマンハッタンのアートスクールへ転校し、デザインとペインティングの勉強を続けながらNYCでアーティストキャリアをどんどん積んでいます。

そして今回、NYのこのアートイベントで彼女のデザインが見事に採用され、自らペイントしたピアノも出来上がり、こうしてイベントの一部を担う作品としてMarcus Garvey Parkに展示されています。

この日は彼女の案内のもと、いっしょにそのピアノを見に行きました♪
そしてピアノが弾けて歌も歌えるYukiさん。サラリと一曲披露していると、公園のピアノの音色に人が集まってくる。。。


このアートイベントは、「みんなにアートを!」の思いに基づき、非営利団体が行っているものです。

寄付などで集めた50台のピアノに、デザイン選考で選ばれた50名(組)のアーティストによってペイントが施され作品となり、
NY市内(マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、スタテンアイランド)の公園や広場など、公共の場に設置されています。

アーティストの思いやメッセージが詰まって色とりどりにペイントされたピアノ達は、どれでも誰でも自由に演奏ができます。

そしてこのイベント(6月21日(日)まで)終了後、ピアノ達はNY市内の子供の施設やコミュニティセンターなどに寄付されるのだそうです。

それまではこうして野外に置かれるピアノ。
雨などの悪天候や動物の危害など、そして心無い人達のイタズラ目的の被害の可能性もあります。

雨が降ったらシートをかける、夜間~早朝はピアノの施錠と保護シート、という日々の管理は各ピアノに分担されたボランティアスタッフが行ってくれるのだそうです。

そしてピアノの不調や故障の際は修理や調律をしてくれるクルーもスタンバイ。

実際にこの日、Yukiさんのピアノの鍵盤の調子が悪くスムーズに弾けない状態になってしまっていたところ、さっそく修理スタッフが登場しピアノを開けて調整してくれていました。

ピアノの寄付からはじまり、アーティストやたくさんのボランティアスタッフの努力のもと開催されているパブリックアートイベントです。

アートを分け隔てなく一般の人々、誰にでも身近なものに、そしてコニュニティに有益な活動を、、、
という考えはとてもステキだと思います♪

ただ...どうしてもヒトツ言わせて頂きたい...
だってアーティストが一生懸命考えて時間をかけて制作した作品なのでなおさら!
ピアノの設置が公園フェンスに沿っていて、裏側にもしっかり施されたせっかくのペインティングが見えなくなるように置かれているのが残念でなりません!
場所が公共の場なので、条件や制約など色々あるのだろうとも思います。
この他49台のピアノが各所に置かれているわけですが、たくさんの人にお披露目できて十分に楽しんでもらえるように設置されているといいな。。。


と、そんなことを思いながらも、
隅々まで綺麗なペイントが施されたYukiさんのピアノを鑑賞し、そして「旅の恥はかきすて」(?)るべく

ハーレムの公園で、ネコ踏んどきました。(これしか弾けん...)

「まぁ...弾いてるフリならまかせとけ」と言い放った役者のLLAMAもピアノに向かい、
すると、なんと、、、ちゃんと弾いてるし!しかも両手でマイナーコードの哀愁漂うメロディを白昼堂々。

結婚7ヶ月弱ではありますが、色んなネタが出てきて面白い夫です(笑)




みんなでピアノを眺めて、そして弾いて... 通りがかりのハーレム住人らしき人達も寄ってきて、

お母さんに連れられて来た少年がはみかみながら弾いてみたり、

ピアノ弾けないけど、ポロロォ~~~ンと鍵盤を触ってみる人もしたり、

ふらりとやって来た「ハーレムのおっちゃん」と思ったら、本格的な素敵ジャズ演奏を披露してくれたり、

都会の日常の中で、
音楽&アートが人を集めてその時間を共有する、そんな光景を楽しんだ一時になりました♪


このピアノアートイベントは今週末6月21日(日)まで NYC各所で開催中です。

街でステキに彩られたピアノを見つけたら、足をとめてアート鑑賞、音楽鑑賞、そしてピアノを演奏してアートイベントに参加するのも楽しいですね。





心を込めて綴ります
↓↓↓ワンクリックで応援をよろしくお願いします

コメント

  1. 素敵なピアノですね~!
    イベント後にこのピアノを寄付してもらえる施設は、本当に幸せですね♪

    なんと、LLAMAさん、ピアノも弾けるとは・・・
    いきなりポイント高いですねー!
    今度、LLAMAさんにピアノ弾いてもらって、一緒にお酒飲みましょう(笑)

    私なんか、猫も踏めないです・・・爆
    ジャズピアノ弾きが現れるところが、さすがハーレムですね。

    返信削除
    返信
    1. そうなんです♪素敵なピアノで素敵なジャズ演奏を楽しむことができました♪
      LLAMAをBGMにkawamukoさんと一杯...いいですね(笑)
      というか...なぜかマイナーコードで短調メロディばかりなので、
      とてもダウンな飲みになりそうですが(笑)
      ま、それも良さそうですね(笑)

      削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

実は広くて田舎がいっぱいなNY州。私の地元「ロックランド」「ハドソンバレー」「アップステイト」はここ。

大事なギターをアメリカまで持って来た時のこと・・・

DMVへ~うっかり切れてた運転免許の期限