美しき、死にゆく季節

昨日、ちょっとした用事でLLAMAの実家へ立ち寄った時の事・・・

良い天気だぁ~♪
と見上げた玄関先の木々が、こんなに美しい姿で風に揺すられサワサワ...と音をたてていました。
いまちょうどNYは紅葉まっさかり。
そして、色づいた葉っぱも風に舞いさかり♪
秋色の葉を手放した木々の枝は、脈のような黒いシルエットを青の中に縦横無尽にはしらせています。

私が育った広島に比べるとNYの冬はとても寒くて長いです。雪もたくさん降ります。
瀬戸内育ちなもので、降り始めの頃は「雪だぁ~♪」なんてエキサイトするものの、
それが続き、積もった雪がとけないうちに更に降り積もり、道端には泥と排気ガスで黒ずむ除雪後の雪が山になり・・・
植物から葉の緑や花の色が消え、毎日凍てつくグレーの空が続くようになると、冬が嫌にもなってくる。
気温も上がり自然もカラフルになり、エネルギーを感じる暖かい季節が恋しくなって、「冬ってドンヨリする」と思ったり。


しかし、ここアメリカの先住民、ネイティブアメリカンの思想では、冬は大事な「死の季節」。
木々が葉を落とし、大地が凍り、植物は枯れ、動物も眠り、自然が静まり返る「死」の冬は、
新しい命が芽吹く「生」の春を迎えるための大切な時間です。
「死」の冬があるから春がやってくる。
「死」は、自然のサイクルの中の大事な一幕である。

私はステキな考え方だと思います。



・・・なんて、
冷たくなってきた風にさらされながら見上げた、
風に揺れるごとにその葉を離し「死」の時間へ向かう木々の姿に美しさを感じたのでした。


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コメント

  1. もしかして、WASABIさんは、NYに来て雪かき初体験したりしましたか?^^;

    数年前のハロウィーンに大雪が降って、まだ葉がある木が重みに
    耐え切れず、バタバタ倒れたんですが、木々が冬にそなえて葉を
    落とすのはこのためなんだなぁ・・と納得しました。

    中国の四柱推命なんかでも、人生の低迷期には、新築とか蓄財とか
    せず、勉強や充電にあてた方がいいと言いますよね。
    人間も、人生の冬の時代には、財産や地位にしがみつくと苦しいけど、
    いつでも裸足に戻って、一から歩ける人ほど強いなぁ・・と思います。

    返信削除
    返信
    1. はい(笑)ガチな雪かき初体験はこっちに来てからです♪
      アメリカ住まい3年目の私が知る限りですが、昨年も一昨年もこの時期に初雪でしたよね!
      今夜は冷え込んでいますが、今年は今のところお天気がマイルドなかんじがしますね♪

      本当に。。。裸足になれる人、イチからでもまた自分で築く力のある人、はいつも目標です!
      そうであれば、何かにすがったり固執したりしなくてよい・・・とても自由な状態で理想的だと思います♪

      削除

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