2017年の妊娠話:妊娠糖尿病検査


頭痛、胸やけ、むくみ、イライラ、腰痛、不眠、肌荒れ、、、、
それはもう、考えられる体調不良で起きないものは無いのではないかと思うくらい、妊娠という現象は多種多様な症状を巻き起こし、また人によっても現れるものが様々であるみたい。
そしてマイナーな不調もあれば、重いものもある。

その重いもののひとつに「妊娠糖尿病」というものがある。
私はある日の定期健診での血液検査で、血糖値が「高め」と指摘されたため、その後血糖値の検査を受けることになった。

「高め」と言うのも、その時の私の数値はまだ「OKな範囲内」でありながら、数値がその範囲の上の方(中の上?)に位置しており、普通なら「良し」とするらしいのだけど、、、
なにせやっぱりついてまわる「高齢出産」という身分のため、念のためで検査をすることになった。

クリニックでの検査の予約はいつもの午後3時。
検査開始前1時間は何も食べてはいけないと言われていたので、正午に仕事を早退して駅で電車待ちの間にランチをかき込み、電車で地元に戻ってその足でクリニックに向かった。

そして検査の始めに「これ飲んでね。おいしくないわよ~♪」とナースのおねえさんに渡されたミニペットボトルに入った透明な液体。本当に美味しくなかった。
ぬるくて透明でフラットな(炭酸の抜けた)オレンジソーダ、ようは甘―い砂糖水にオレンジの味がつけてあるもの。

それからは「何も食べず飲まずで(お水もだめ)1時間後の採血まで待ってね」の指示通り時間を潰すことに。
クリニックの待合でぼーっと待ってても時間が長いだけだし、この日の検診ももれなく恒例の「良いお天気」だったので、いつものNyackの公園へ散歩に出かけ、外の空気を吸ってまたクリニックに戻った。

そして採血。

結果は後日、問題がある場合のみ連絡が入るので、その日の採血後は「低糖を心がけるように」という趣旨で、栄養士さんからの食事指導のカウンセリングを受けるのみで終了だった。
食事指導でまず言われたこと、「炭水化物は1日1カップ(約240ml)までに抑えてね」
「いや、無理でしょ。。。」と私の心の声。
妊婦でしたので、液体炭水化物は摂っていなかったものの、ご飯・パン・麺類等ぜーんぶ対象で1日1カップだけという目安は、炭水化物好きな私のいつもの食事から考えると「え?1カップって一食分じゃなくて?」と思うほど少ない。

これはステレオタイプな偏見かもだけど、、、だってアメリカってドーナツもマフィンもサンドイッチもパスタも、みんなあんなに大きくて、スイーツなんて極度に甘くて、炭水化物爆弾がそこらじゅうにいっぱいで、ただでさえアメリカ妊婦はうちらアジア人より大きくなるんだから、そういうの食べてる人も多いはずだよ!
1日1カップなんてゆうに超えてる人たーくさんいるはず!

と、、、血を抜かれ、炭水化物制限も突き付けられた負け犬の私はぼやいていたのだけれど、、、
見た目のサイズに関係なく、体質なんだよねこれって。

まぁ仕方ないかと、検査結果もまだ分からないし、控えて害はないのであれば気持ち少なめを心がけようと、朝のトーストを小さくしたり、お弁当のご飯を減らしてみたりした。
ただ、そんな急に低糖ダイエットみたいなことを実行できるほど自分に厳しくないので、ほんのごまかし程の量を減らした程度で。

そして「悪い結果が出た時のみ入る検査結果の連絡」は我が家へは届かず、次回の定期健診を迎えた。
検診のついでに念のために結果を聞くと、カルテ上では「全く問題無し」の記録だと。

この知らせを聞いて、晴れて、安心していつもの通常食(いつもの炭水化物量)に戻りましたとさ。
幸い、妊娠中は甘いものを欲しなかったので、スイーツでの糖分は控えられたままで。

後に色々聞くところによると、欧米人よりも一般的に体が小さく細めの私ら日本人(またはアジア人)って、そのわりに血糖値が高く糖尿病の恐れがある人が多いらしい。

アメリカで妊婦になったことをきっかけに初めて知ることは、ほんと色々あるものです。

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