NYCのクロイスターズ

NYにはたくさんのミュージアムがあり、代表的なもののひとつに「メトロポリタン美術館」があるけれど、その分館に「クロイスターズ美術館」があるのはご存知でしょうか?
巨大なメトロポリタンに比べるとサイズは小さいし、マンハッタンの北の果てというミッドタウンの観光地から離れた場所にあるけれど、中世の美術作品に特化し、それをクロイスター(回廊)デザインで当時の雰囲気を再現した中で鑑賞できる、なかなか見ごたえのある美術館です。

初めてNYへ旅行に来た二十歳の時は、「中世」「ゴシック」という言葉に惹かれ、メトロポリタンよりもクロイスターズを選んで見に行き、、、
留学で渡米して間もない週末に、再度久々に行ってみて(当時は拙い英語でブログ書いてたのか懐かしい)、、、
そして、FITへ編入してからは、学校のクラスや課題のために、、、と、これまで何度か来館しています。

クロイスターズ美術館はマンハッタンの北の端っこ、ハドソン川沿いの小高い丘の上にあります。
あたりはその丘全体がFort Tyron Parkという公園になっており、そのてっぺんに位置する感じ。
美術館の建物は、中世ヨーロッパの複数の回廊が一体となったデザインで、傍にはハーブなどの植物が育つガーデンも設置され、まさに修道院です。

一方、アートやミュージアムシーンの裏側にお金持ち達の存在があるのはよくあること。
クロイスターズも、大富豪ロックフェラーの出資で設立された美術館です。
しかし、ロックフェラーは美術館だけでなく、ここを取り囲むFort Tyron Parkも作った。中世の雰囲気を創り出すため、このあたりの土地を公園に変え、そこに美術館を置いたのです。
更には、この丘の下を流れる大きなハドソン川の対岸、ニュージャージー州側の川辺(崖)もひっくるめて中世の景観を保つため、川の向こうの土地も押さえ公園に変えたのだそうです。それがいまのPalisades Park。(The Met News)
大富豪という人たちはスケールが違います。

美術品を巡っては、元々ある場所からの売買や輸送の話になるとエシカルな面での疑問点は挙がるものだけど、そうして得た美術品が展示されると、私みたいなビュアーがその恩恵を受けていることは否めませんが。

さて、そのクロイスターズ美術館があるFort Tyron Parkでは、この週末の日曜日に「Medieval Festival」が開催されます。
RenaissanceFairのようなかんじで、中世の衣装に身を包む人達が集い、クラフトやフードベンダーも並び、そしてショーも行われるようです。
ショーの中には、「ジャウスト」という馬上の騎士たちが槍などを持って戦うものがあります。
今回のMedieval Festivalのジャウストには、私達の親友が騎士の一人としてショーに参加するので、我が家もフェスティバルにでかけてみようかと検討しているところ。
お天気も良さそうだし、久々のクロイスターズも楽しみに♪



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コメント

  1. クロイスターズ、ずっと行ってみたいと思いつつ、全然実行しないまま今にいたります。
    この記事読んで、今度行こう!と決意を新たにしました笑

    ルネサンスフェアって、最初誘われたとき、ミケランジェロやダビンチの作品が展示されるのかと思ったら、日本の流鏑馬みたいなお祭り?で、意外でした笑

    返信削除
    返信
    1. kawamukoさん、そうだったのですね。なんだか意外です :-) ぜひ行ってみてください♪
      「Medieval」も「Renaissance」も、たしかに美術品も想像できますね。でも実際のフェアは「映画村」?笑みたなかんじもおぼえます。

      削除

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