ロマンチスト夫婦の小さな贅沢

人にはそれぞれ「ノスタルジックな気持ち」にさせられる物や行為があると思う。
子供の頃に遊んだ場所やよく食べていた物、またはアンティーク品などを見ることでもそんな気分になることはあるはず。

私の場合は、色んな所持品を日本に残してアメリカにやって来たので、我が家の中には夫LLAMAが持ち込んだものと私達が新しく購入したものがほとんど。自分が持ってきた日本からの長年の思い出品はあまり無い。
そんな中、このコーヒーミルは近年購入したにも関わらずとてもノスタルジックな気分に浸れるアイテムの一つになった。
子供の頃は、祖父母の家でたくさんの時間を過ごす機会があり、祖父母宅での思い出のひとつがこんな手動のミルでコーヒー豆を挽く時間。
記憶にあるのは、お茶の時間の準備にこのミルで豆を挽く役目をするのが楽しかったこと。子供だったのでコーヒーを飲むことに興味はなく、またコーヒーがゆっくりドリップされて出来上がっていくプロセスは面白いものの時間を要することを(今思えばコーヒーが落ちるだけの短い時間でも子供にはとても長い)いつまでも楽しむ辛抱強さは無く、、、唯一楽しいのがゴリゴリと豆を挽く行為だったので、これは率先してお手伝いしていた覚えがある。
ミルはちょうどこんなかんじで、上からコーヒー豆を入れてハンドルを回し下の引き出しから挽かれた豆を取り出すタイプだったと記憶している。


親や家族とデパートへ買い物へ出かけると、帰り際に買っていたおじいちゃんが好きなブルーマウンテン。いつもよく聞いた名前だったので、この豆だけは知っていた。
いまは自分もコーヒーをよく飲む大人になり、毎朝のコーヒーは欠かせないし、妊娠中も(減量したものの)止められなかったし、寝る前でも飲みたければ飲むほど、コーヒーを消費する。もともとCoffeeよりもTea派の夫LLAMAも(誰の影響か)朝は一緒にブラックコーヒー派になり二人揃ってコーヒー必須なので、コーヒー豆の買い物も欠かせない。

我が家から最寄りのスーパーFairway Marketには、香り漂うコーヒー豆売り場があり、ここが私たちの普段コーヒー用の豆物色スポット。
ここで量り売りされている豆を買い、家で毎朝挽いてコーヒーを淹れている。
コーヒーをよく飲むのに、そのうえ有れば断然便利なのに我が家にはコーヒーメーカーが無く、豆挽きからドリップまではLLAMAの役目。私だったら正直めんどくさくて、コーヒーメーカーを買ってしまうところだけど、、、
自分で茶筌を手に入れてお抹茶をたててみたり、砂糖を溶かす専用の道具をグラスにセットしてアブサンを飲んでみたりと、そのプロセスや行為もが、いわゆる”ritual”としてLLAMAにとっては楽しみとなるらしい。

コーヒーミルにノスタルジックな気分になる、ロマンチストの私。コーヒーを用意する手作業のプロセスに楽しみを覚える、ロマンチストのLLAMA
LLAMAのおかげ様で、毎日のフレッシュコーヒーを懐かしい気分といっしょに楽しめ、一日をおいしくスタートできるのはとってもありがたいこと。しがない我が家の小さな小さな贅沢だ。



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コメント

  1. コーヒーミルが子供のころの思い出なんてお洒落!
    ブルマン好きのモダンなおじいちゃん、いいなぁ^^
    私の子供の頃の思い出は、野沢菜にほうじ茶?です笑
    インテリアにもなる素敵なコーヒーミルですね。
    ウチのは電動なので、味もそっけもないです・・・

    返信削除
    返信
    1. kawamukoさん、うちも他にもありますよ、お供えご飯のお茶漬けとか(笑)干しブドウとか♪
      ミルにしてもコーヒーメーカーにしても、この時代いくらでも便利で合理的なのがありますから、電動自動が理に適っていると思います。わざわざ手動なのは、ロマン先行の我が家ならでは(?)と思います(笑)。

      削除

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