グリーンカード用健康診断ですったもんだ

冬休みの時間を利用して、姓の変更、銀行口座、ソーシャルセキュリティナンバーやステートIDの更新etc...と、毎日あれこれとやっています。

こういったお役所絡みの書類事は、渡米前の学生ビザ申請の時以来。
初めての経験で不明瞭な事ばかりだったり、アレもコレも...とたくさんの証明書類が必要だったり...

そして何を申請するにもお金がかかり...と、すでにだいぶストレス量もUPしてきたところで起きた先日の非常に腹立たしい体験を(笑)今日は書こうと思います。(私のブログで愚痴は珍しいので貴重ですよ(笑))

その体験とは、グリーンカード申請に必要な健康診断書を作ってもらいに病院へ行ったときのことです。

移民局からcertifyされた、「しかるべき書類を発行できる医療機関」に行く必要があり、指定通りインターネットで検索し出てきたウチの自宅から比較的近い所へ行ったのですが・・・

そこの医者がひどかった!

私わりと気も長い方だと思うし、「あれ?」と思う事があっても「ま...こんなもんなのかも」と自己完結して終わるタイプだけど、今回に関してはムリ。

まず、事前にこの医療機関に電話をして予約をとりました。水曜日の午後1時の予約。
LLAMAに送ってもらって、予約10分前に到着したので、そこから受付の若い女性に支持される通り問診票などの書類記入をして順番待ち。
・・・というか、院内に他の患者さんの気配はなく、私達だけだったので「ラッキー♪これならすぐに診てもらえる♪」と思ったけれど・・・

予約の時間に先生不在。(遅刻)
もう午後1時だけど...という気持ちがしつつも「まぁ、こういう事もあるよ、先生も人間だし」と思いながら待つこと50分(笑)

すでに順番的には私の次であろう1時半の予約のためにやってきた女性も「先生はまだ来ないの?」と言いはじめた、時すでに2時前。
今思えばここで「やっぱり診てもらわなくていいです。別の所へ行きます。」と言って帰ればよかった。。。

2時前にやっとあらわれた先生は、ジーンズにクロックス履いて、お腹がドーンってかんじのシルエット。
デリのおっちゃんじゃないんだよ。だってアメリカの高い医療費払って診てもらう医者なんだから、せめてもの見た目って大事でしょ、いくらカジュアルな国でも。

で、先生到着から数分後、呼ばれた。。。 私、既に不安。
でも、健康診断書類は必要だから、それをちゃんとしてくれるなら見た目には目ぇつぶっとこうと決めた。

しかし、無理っぽい。
だって話がひどく長いうえに、早口で雑に喋られるから何言ってんのか分からん!
それでもカラダの事だし書類も大事だから一生懸命に両耳と脳を傾ける、、、が、この医者、しょーもない世間話を無駄にはさんでくる、しかも面白くない皮肉なジョークとか!

「おぉ~、日本人なのかぁ~。日本人はスシが嫌いなんだってなぁ~♪(ジョーク)」とかね、、、
愛想笑いもしんどくなってきたわ。

もう、きっちり仕事してとっとと帰らせてくれ...と思っていた所に、カルテ上の私の氏名が誤っていたことが発覚。
これは受付のお姉さんが、私の日本姓のままのパスポートを見て作っていたから。
私のアメリカでの姓はLLAMAの姓にし、日本の旧姓はミドルネームとしてキープしています。
その旨を説明する私の言い分を聞かないどころかねじ伏せるかのように「旧姓をミドルネームにするなんかあり得ないぞ。ミドルネームっていうのは例えばMaryとかMichaelとか、そういうのをつけるもんなんだぞ。」と言い張るこの医者。

「あ゛ー!じゃあこれでも文句ある?」と思いながらLLAMAの姓に変更したフルネームが記載されたソーシャルセキュリティカードを提示。

すんなり決着。

なんなんだ!

で、やっと血液検査のための注射にうつりました。

私、血管が細くて見えにくい体質です。そのため、過去に受けた血液検査の採血や献血の経験から、いつもの「左腕の注射スポット」を知っているので左の袖をまくって用意しました。
あの、注射の時に使う枕みたいな台とかテーブルの上に置くために。

そしたら、私の腕、この医者に捕まれている以外の何の補助も無く(枕みたいなのもテーブルも無し)注射が始まってしまった。。。あぁ...

その間、終始この医者はあれこれと面白くないジョークを言い続けている。
私は「あぁー、とっとと終わらせてくれー」と思っている。

採血の前にまずツベルクリンの抗体テスト注射。
あのアルコールを含ませたコットンみたいなので腕の一部を拭いて消毒し、、、


拭いたとこから3センチ上へそれたところへ針を刺す!

もちろん、本人はずっと喋りっぱなし。自分の拭いた場所見ずに刺す。。。

私、注射の時には針が刺さる一部始終を見ていたいので、この外れ具合もしっかり目撃したからね。
全く拭く意味無い所に刺さってた。


これで一気に不安がUP!次の採血でも何かやらかされる気がしてならなくなってきました。
イヤだなぁ...と思いながらも、また別の医療機関を探して何日も前に予約して...という流れを考えてしまったので、「もう少し我慢したら、あとは血を抜いて終わりだから!」と自分に言い聞かせおとなしく座っていました。

そして採血の注射。
「血管が出にくいんです。いつもココにやってもらってるから、ココが良いと思います。」といつものスポットを示してお願いしました。

まぁ、聞きやしませんがね。
私の両腕を上げたり下げたりねじったり叩いたりして色んな箇所をチェックし、、、
結局私が示した場所に決めた、のは言うまでもないかと。

そして採血スタート。
「よ~し、WASABI、上手だぞぉ~」とか、煽て文句ももはやどうでもよい。

よくある採血のかんじで、あの試験官のようなチューブが3つ用意され、それを注射器に付け替えながらの行程。

腕はいまだ宙ぶらりん。。。
この医者が右手で私の腕をつかみながらその親指で注射器を固定し、左手でチューブを交換する、

もう何か起きてくださいって流れに思えてくるでしょ。

起きました。
2つ目のチューブに付け替える時、針がずれて血管を見失い、血がチューブに入ってこない。

「くそぉ。まずいなぁ、、、」ってブツブツ言いながら注射器をいじいじしてるのも見てたからね。。。
手を握れって言われて握ったけど、もう血は入ってこないわよ。

一旦針を抜いて、別の個所から採血しなおす事になったけど、なんだかここで一気に気持ちに疲れがきたのを実感しました。

よく風邪やら何やらをこじらせてた子供だったので、小さい頃から注射は慣れっこで何度もやってきたけど、こんな失敗ははじめて。
いや、これは単に失敗云々だけじゃなくて、我慢して抑えていたものの一連のやりとりでマックスに達した不安感&不信感のせいだわ。

チューブ1本だけなのに、完全に血の気がひいてこの医者のベラベラ続くトークも遠くに聞こえてきて「これはまずい...」と、休憩を申し入れたのでした。

しかしそれでも喋り続け、休憩前に書類にサインをするよう言われるしまつ。

「そんなもん、いまムリじゃわ!」と思い断り、フワフワの足取りで部屋を後にし待合室のLLAMAのモトへと戻ったのでした。診察室よりこっちの方がよっぽどか落ち着いた。。。

そんな様子で「もうココは嫌だ...」とボヤいた私。それを心配して「そんな辛いならもう無理しなくていいよ。別の所へ行こうか。」と言ってくれたLLAMAの優しい言葉が私の何か(?)に火を点けた。

「くそぉ、、、負けるもんか」と。

負けるも何もないんだけど(笑)しかも何に? あの医者?(笑)

たまに出てくる私の中の体育会系DNAがそうさせるので~。
しばし待合室で休んで気持ちを落ち着かせ、そして再び診察室に戻りました。再戦へ挑むが如く。

結果、採血は手の甲から。
相変わらず喋り続けるこの医者は私の血を抜いて、血圧を測り、心音をチェックし、カルテを記入。
やっと採れた大事な血が入ったそのチューブを「お~っと」と、うっかり床に転がしたりしながら。。。

そして採血をした手の甲には、コミック柄の絆創膏を貼ってくれたのでした。。。
その後、ツベルクリンの反応をチェックする必要があったので、もう一度来院しました。

あとは今週、破傷風の予防接種と出来上がってくる移民局への提出書類を受け取りに行きます。
「週があけたら来なさい」と言われ、「分かりました、じゃあ月曜日に来ます」と告げると、
「あー、火曜日にしなさい。月曜日は...ほら、休むかもしれないからね」

「・・・はい。」

もうよく分かりませんが、
これで一連の健康診断とは決着がつきます。
そうしたらこの医者のもとへは二度と行くことはないでしょう。


アメリカに来てからの2年半で医者にかかったのはこれで2回目。
1回目は日本からの留学生保険が直結していた日本人の先生に診てもらい、日本のクリニックと変わりない医療サービスを受けたので、アメリカ人ドクターは今回が初体験。
アメリカの医者が皆こんなではないと思うし、今回たまたまなのかもしれないけど、しかし衝撃でした。

このグリーンカード用の健康診断は保険がきかないので全額負担で300ドル程。大きい出費ですよ。
なので、なおさら「ちゃんとやってくれ!」と思うのはふつうでしょう。


こんな具合の私のアメリカドクター初体験となった今回の健康診断。
なんだか幸先が悪いというか、先が不安というか・・・

しかし逆に思えば、今回のひどい経験のおかげで今後はどんな医者でも良い先生に見えるかも(笑)です。



心を込めて綴ります
↓↓↓ワンクリックで応援をよろしくお願いします

コメント

  1. お、お疲れ様でした・・・
    採血の話を読んでいて、私も血の気が引きました・・・^^;
    私の時は日本申請したので、東京のブリティッシュ・クリニックで
    やったのですが、ものの30分くらいで終わったような・・^^;
    さすがアメリカは、手強いですね。
    それを乗り越えたWASABIさん最強・・・!

    今、友人がやはりGC申請で、病院の手配してるので、
    この記事教えてあげようと思います

    返信削除
    返信
    1. kawamukoさん、愚痴と笑い話みたいな投稿ですが(笑)ご参考になれば幸いです。まぁ、とにかく一連の血液検査が大事なようで、MMRやツベルクリンなどの抗体検査をされます。採血がラボへ送られ、数日後の結果をみて足りない免疫分は予防接種されるという流れなので、医療機関によって1週間前後かかるようです。
      この冬はインフルエンザが流行っていることから、全ての健康診断書提出者にインフルエンザの予防接種も義務付けられている(NY州は)とききました。私は別途Walgreensへflu shotを受けに行き、レシートといっしょにもらった書類を併せてクリニックに提出しました。
      こんなGC手続きのあれこれな最中、LLAMAがポツリと...「アメリカ人同士だって偽装結婚したりとんでもない結婚ですぐ離婚するカップルなんていくらでもいるのに...」と言っていました(笑)全く同感ですよ。

      削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

実は広くて田舎がいっぱいなNY州。私の地元「ロックランド」「ハドソンバレー」「アップステイト」はここ。

大事なギターをアメリカまで持って来た時のこと・・・

DMVへ~うっかり切れてた運転免許の期限