負傷しフライト&写真撮影の思い出

そういえば1年前のグリーンカード更新申請を出した直後のこと。

「現在のグリーンカードの有効期限を1年延ばします通知」が届き、それを持って生後4ヶ月の息子を連れて日本へ帰省した我が家。
産後の里帰りを楽しみ、美味しいものもたくさん食べて、名残り惜しく日本を出発する日の朝、、、
空港に向かうため早朝から準備し、一息ついていた時に事件発生。

私が実家のダイニングで滑ってコケて、フローリングの床に打ち付けた顎が切れて割れる惨事が起こった。

驚く夫、何事かと他の部屋からかけつける家族、とにかく歯とメガネの無事ばかり気にするコケた本人(私)。
幸い歯もメガネも大丈夫だけど、顎はぱっくり流血。。。いたかったぁ~。
何年も過ごした実家なのに、そこでコケるなんて初めて。やっぱ体も頭も「産後ボケ」ってやつだったのか

しかもそのコケる原因となったものがあまりにくだらない。
朝の淹れたてコーヒーを目の前にし、傍らにあった“おつまみチーズ”をつまもうとしたら、あやまって熱々のコーヒーの中にドボンさせてしまったもんだから、慌ててスプーンをとりにキッチンへ向かったところでコケた。

そんな事情はさて置きで、負傷者に駆け寄る家族と夫。
よろよろしながら歯とメガネを確認し、今度は「今日のフライトいける?」と考え始めた私。
同じ頃、私の流血ぶりを見て「フライトはやめたほうが良いよ。病院へ行くべきじゃないか。」と言う夫。
(あとで聞くと、これでもう少し長く日本に滞在できる~♪という浮いた考えも過ぎっていたらしいが

痛いのとショックでヨレヨレしながら「大丈夫かなぁ、病院行くべきかなぁ、機内ってバイキン多いし感染とかいやだし、旅行保険かけといてよかったなぁ、でも帰って仕事あるし」とぐるぐる考える私に、うちの親は、傷を乾かさずぴったり保護するちょっと特別な絆創膏で応急処置をしてくれて一言『よし、大丈夫。出発しよう!』と。
昭和の人達(私もだけど)は強いねー。
心配する私達の背を押し、ちゃんと追い出してくれました。

一時は「機内で容態が悪化して“お客様の中にお医者様はいらっしゃいますかぁ~?”って、ドラマみたいなシーンを引き起こしたらどうしよ」とか考えたけど、道中痛みは徐々に引き、無事にNYまで帰ることができたので良かった。

翌日さっそく病院に行ったけど、特別な絆創膏とは言え怪我から24時間以上経っていたので縫合してもらえず、テープと消毒でちびりちびりと治すことに。縫えないぶん直りも傷がふさがるのも完治も遅いし、傷跡が残るだろうと言われたけど仕方無い。悪化しなかっただけラッキーと思うことにした。

しかし、そんな惨事の数日後、NYへ戻ってすぐ、グリーンカード更新のための指紋採取と写真撮影でNYCブロンクスのUSCISへ出頭する予定が入っていた。
この予定を変更するのも手間がかかるし、何より変更で申請手続きに余計な時間がかかるのが嫌だったので、顎にでっかい絆創膏をつけたまま出向いてみた。

すると案の定「その絆創膏ははがさないと写真は撮れないよ」と言われる。(顔を覆ったり隠したりするものをつけたまま写っちゃいけないので。)
傷口には細いテープ数本を貼り、そのうえから覆うように大きな絆創膏を貼っていたので(こんなこともあろうと予備も持ってたし)、とりあえず大きい絆創膏を取った。

「細いテープがまだ少し見えて写真に写ってしまう。もし審査でこの写真が無効となったら連絡が行くからまた撮り直しに来るように。」と言われながら撮影してもらい、幸い撮り直し通知は来ていない。たぶんOKだったのだろうね。

グリーンカード上にプリントされる写真なんで小さいし不鮮明なので、実際にはテープは見えないだろうけど、また私にもグリーンカード申請をめぐる思い出が一つ増えた。
全ては熱々コーヒーにチーズをドボンという他愛も無いことから始まったのだから、思い出というのは不思議なものだ。


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